January 2011アーカイブ

ねずみ女房』も良かったけれど、この『ディダコイ』(原題はThe Diddakoi)も秀逸。児童文学かもしれないけれど、大人が読んでも十分楽しめる。
生粋のロウム(ジプシーの男性)とアイルランド人女性の間に生まれたキジィという少女が、この物語の主人公。早くに両親を亡くしたキジィはおばあちゃん(ひいおばあちゃん?)と、老馬のジョーと一緒に、動かない荷馬車で生活しているのですが、ある日突然、唯一の保護者だったおばあちゃんが亡くなります。集まってきた親戚に荷馬車は燃やされ(おばあちゃんの遺言による)、ジョーはわずかなお金のために、つぶしや(馬を殺して肉にしてしまう)に売られることになります。キジィはジョーと一緒に夜中に逃げ出すのですが、重い肺炎にかかってしまい・・・。

それまで慣れ親しんでいた習慣や価値観がまったく通用しない環境にいきなり1人で放り込まれたら、自分はどうなってしまうだろうかと考えさせられました。キジィのように勇敢に、進路を切り開いて行けるかな・・・。

★★★★

ディダコイ (評論社の児童図書館・文学の部屋)
ルーマー・ゴッデン 猪熊 葉子
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ねずみ女房 (世界傑作童話シリーズ)
バレエダンサー〈下〉
バレエダンサー〈上〉
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第1章 経済的側面から見た恐竜文化
第2章 恐竜ブームの虚像と実像
第3章 恐竜学はオタクの科学
第4章 日本の恐竜文化は、今
第5章 恐竜学はどこへいく

という構成です。第3章と第5章が特に面白い。
ところで、恐竜の学術的定義はご存じでしょうか。

p. 60
 まず、第一が「直立歩行」。通常の爬虫類、つまりワニやトカゲは四肢を体の左右に張り出し、腕立て伏せのように力ずくで体を地面から浮かし、のそのそと這い歩く。これに対し、恐竜は二足、四足にかかわらず体の下にまっすぐ肢(あし)を伸ばして立ち、肢を前後方向に動かして歩く。その歩行姿勢はニワトリ、イヌ、あるいはウマとまったく同じである。
 第二が「貫通した寛骨臼(かんこつきゅう)」。寛骨臼とは、大腿骨の近位末端(骨頭)がはまりこむ骨盤の穴である。恥骨、座骨、腸骨の三つの骨で囲まれたこの軸受けは、通常の爬虫類においては単なる皿状の窪みにすぎないが、恐竜にかぎって言えば、きれいに穴が開いている。
 第三が、「直線状の足首の関節」。地上を這い歩く爬虫類では、足首を構成する二つの骨、距骨(きょこつ)と踵骨(しょうこつ)が、脛骨(けいこつ)と足の間に位置し、距骨と踵骨の間に間接があって、足首が折れ曲がる際の軸線はこの二つの骨の間をクランク状に通っている。一方、恐竜では、距骨と踵骨がくっついて脛骨の先端を包み込んでおり、足首はこの部分できれいに直線状に折れ曲がる。足が前後方向に動く時、当然このほうが都合がよい。
 これら三つの条件が満たされた時、その動物ははじめて恐竜と呼ばれる。これが、現在の恐竜学界のおおまかな共通認識である。

恐竜が陸上動物に限られる(クビナガ竜、魚竜、翼竜は恐竜ではない)ことは小学2年生の頃から知っていましたが、こんな定義があったとはまったく知らず・・・。私の恐竜に関する知識なんて所詮微々たるものなので、驚くことでもないのかもしれませんが、三つとも知りませんでした。

第3章は、筆者が経験した笑えるエピソード満載。ガン○ムファンは楽しめると思います。

★★★★

「光と影のパフォーマンス 2011」(新婦人写真教室 第19回写真展)を見てきました。
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自分には思いつけないような切り口の作品が多くて、楽しかったです。
ケニアもポルトガルもイスラエルも、行きたいなぁ。

この写真展、一昨年は自分も参加していたのですが、忙しすぎて写真教室自体をやめてしまっていました。
今日は行ったのが夕方だったため、いろいろ教えてくださった田中晃先生やメンバーの方々にお会い出来ず、残念でした。
修士論文の公聴会が終わりました。
論文自体は、まだ修正・加筆しなければならないのですが(このスケジュールがきついので終わった気が全くしません)、とりあえず一段落つきました。
論文執筆中、励ましてくださった皆様、本当にありがとうございました!!
おかげさまで何とか卒業できそうです。

公聴会後、研究室にて指導教官の教授と同期5人でお茶しました。
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お昼休みにケーキを買いに行ってくれていた同期のFくんに感謝! (私と違って)何という余裕!!!

修正版も早く提出しないといけないけれど、色々な案件がたまりまくっていてまずい。
腱鞘炎が悪化しない程度にスピードアップしたいと思います。

忘れないよう予約して買いましたが、必死で我慢して年が明けてから読みました。
6巻、十分面白かったんですが、少しネタがパワーダウンしてきてる気がするのは、私だけかな。

作者の中村光氏が女性だと、知人がtweetしていたこちらのブログ記事でつい最近知って驚きました。
「絶対にアメリカに持ってこられないマンガ」とのお墨付きで推薦されていたそうなのに、なんと大英博物館に展示されているらしいです。
上記ブログ記事中にもリンクがありますが、この作品に関する中村光氏のインタビューも面白いです。

★★★☆

聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)
中村 光

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聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)
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近しい人々が編集・監修した本です。
素人には難しいですが(私だけ?)、頑張って読み進むうちに「わわわ、そうだったんだー!!!」と思う箇所が出てきたりして、何度も発見があります。未知の分野を学ぶときに感じる、純粋な知的好奇心が満たされる感じを味わいたい方はぜひ!!

★★★☆

入門電子スピンサイエンス&スピンテクノロジー
電子スピンサイエンス学会

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カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)
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3年前(2008年3月)にMさんと一緒に聴きに行った瀬戸内寂聴氏の講演で配布された茶封筒の中に、この本が入っていました。
読んだら涙が出て、眠気が吹っ飛びました。

さ、気合い入れ直して明日の資料作るべし。

★★★☆

著者の竹井善昭(たけいよしあき)氏は、ソーシャルプランニング代表。教育支援NGO「Room to Read」企業パートナー開発委員会協働リーダー。

以下、メモ。ぐちゃぐちゃだけど。

p. 74
社会貢献というのは実は、新しいビジネスを生み出す仕事なのだ。途上国の貧困層や、日米欧の先進国の社会的弱者などが自立できるようなビジネスを生み出す。これが、社会貢献の真の目的である。


p. 87
コーズ・マーケティングとは
正しくは、「Cause Related Marketing」、社会的な正義や大儀と関連づけたマーケティングの手法。基本的には、ある商品を買うとその売上げの一部がNPOなどに寄付され、社会問題の解決に役立てられるという仕組み。アメリカン・エキスプレスが始めた「自由の女神修復プロジェクト」が世界初といわれている。
日本での有名な事例は、ボルヴィックの「1l for 10l」プログラム。その他、アサヒビール、森永製菓、王寺ネピア、ブックオフなど数多くの企業が実施。概ね前年比110%以上の売上増を達成して成功している。
今後のマーケティング、ブランディングの有用な手法として進化すると考えられる。

ビル・ドレイトン 「アショカ財団」
原丈人氏
枋迫篤昌(とちさこあつまさ)氏
駒崎弘樹氏「フローレンス」

p. 112
駒崎の優れたところは、利益が出せるはずがないと考えられていた病児保育の世界で、利益を出せるビジネス・モデルをつくったことだ。フローレンスのビジネス・モデルは、会員制の定額課金モデルである。利用者は毎月、一定額の会費を払う。これで、フローレンスは毎月、一定額の売上げを上げることができる。利用回数が一定数を超えると追加料金が必要になるなど、この事業を成功させた細かい仕組みはいろいろあるが、基本的にはシンプルなモデルだ。

小暮真久氏「Table for Two」

p. 122
そんな中、内閣府は2010年、70億円の予算をNPOに投下する「地域社会雇用創業事業」を開始した。社会起業家育成の中間支援団体「ETIC.」は、この事業の一環として日本のソーシャル・ベンチャーのビジネスマーケットを創出する「ソーシャルベンチャー・スタートアップマーケット」事業を開始した。

p. 133
つまりは、ミッションと事業コンセプトがあり、それを語れるリーダーがいれば、優秀な人材は自ずと集まってくるのである。それが、持続可能なビジネス・モデルをつくるために、社会起業家になるために必要なスキルなのである。

The Economist

プロボノNPO 「サービスグラント」

p. 185
企業会計を社会貢献に役立てようという試みは数多い。代表的な例が、「トリプルボトムライン」と呼ばれるもの。これは、一般的な会計では、売上げや経費などの数字の最終行(ボトムライン)に、その年の企業の成果が書かれる(「収益」「損益」)が、ここに「社会貢献」と「環境」のふたつのボトムラインを加えようという考え方だ。
これからの企業会計に求められるのは、社会貢献した方が企業価値が上がるということを、明確な数字で語れるような理論づくりだ。(後略)

alterna (オルタナ)
「Sympress」社会貢献に熱心な会社や社長のことが載っている。

金融
SRI (社会的責任投資)ファンド 大和証券

IT・通信
携帯・ITテクノロジ
ソフトバンク iPhoneを使った障がい者向け教育支援システム開発

コンサルティング
多くのコンサルティング会社は、CSRとしてNPOの経営戦略づくりの支援を行っている。本業として企業の経営戦略づくりを手伝っている。今後は、本業とCSRで培ったNPOネットワークを活かし、企業とNPOのコラボによる新しいソーシャル・ビジネスを生み出す母体となる可能性が高い。

メーカー
日本のメーカーはその高い開発力を使って途上国の生活改善に貢献できる。すでに、住友化学がアフリカの伝染病を防ぐ蚊帳をつくって世界的に高い評価を得ている。他にも、途上国の汚れた水を簡単にキレイな飲料水に変える技術や、安全に地雷を爆破できる機会を開発したメーカーもある。BOPビジネスや、開発支援ビジネスをやりたければメーカーがおすすめだ。

商社

流通・飲食

ダイヤモンド・オンライン「『社会貢献』を買う人たち」
世界を変える100人になろう

日本ファンドレイジング協会
日本フィランソロピー協会
JANIC
アメリカン・エクスプレスのNPOリーダー育成のためのプログラム


p. 253 参考文献

ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家
ムハマド ユヌス アラン ジョリ Muhammad Yunus
4152081899

ソーシャル・アントレプレナーシップ―想いが社会を変える
谷本 寛治 SIJ 唐木 宏一
4757121903
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
駒崎弘樹
486276018X

貧困の終焉―2025年までに世界を変える
ジェフリー サックス Jeffrey D. Sachs
4152087234

フェアトレードの冒険 草の根グローバリズムが世界を変える
ニコ・ローツェン/フランツ・ヴァン・デル・ホフ 永田 千奈
4822246248

フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
トーマス フリードマン 伏見 威蕃
4532313775
報われた愛、
向こう岸へ渡ること、
そして
魂の性的な癒しについての物語

(扉より引用)

★★★★
MNさんが勧めてくださった『花埋み』を読みました。
最初に読んだのが『失楽園』だったため、渡辺淳一氏の作品はそれ以降読まずにいたのですが、この作品はずっと抱いていたネガティブな印象を払拭するものでした。
日本で最初の女医となった荻野吟子の生涯を描いた小説です。

★★★☆

花埋み
渡辺 淳一
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遠き落日(下) (集英社文庫)
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初詣

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雪がちらつく中、思い立って春日大社に行ってきました。世界平和以外にも色々祈ってみたぜ。
寒かったですが、その分観光客も少なくてラッキー。
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奈良そごうってあったんだねー。
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帰りに閉館間際の奈良国立博物館に寄り、お気に入りの中国古代青銅器のコレクションを見てきました。
卣(ゆう) 
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爵(しゃく) お酒を温めるための容器なんですが、これがいくつもいくつも展示されています。紀元前17-紀元前15世紀の古代中国の人たちもお酒が好きだったんだね。
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どの青銅器にも、必ず饕餮文(とうてつもん)があしらわれています。
解説によると、
青銅器上の奇怪な饕餮文(とうてつもん)は動物の姿をした最高位の鬼神(天帝)を表していたものらしい。中央上方に天帝の象徴という篦型額飾り(へらがたひたいかざり)、下方に鼻、これらをはさんで両側に、眼睛(がくせい)、角、胴体、尾が表される。中央付近は獣面の正面形となるが、左右に向いあった獣二匹の側面形が連なるものもある。モデルとなる動物により各部分の表現が異なるほか、様々な表現方法がある。
だそうです。天帝は場合によっては眼睛だけになっていたりもするのですが、必ずあしらわれているので、どの青銅器とも会話できます。
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動物があしらわれていたり、そのものだったりします。
盉(か) 注ぎ口が鳥の首になってます。
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この壺(こ)は、持ち手がかわいい。
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そのほかの動物たち。
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青銅器は、金属的で冷たい感じがします。昔から何となく好き。そもそも色が好み。
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そして、デザインや用途に温かみ、人間らしさ、作った職人さんの畏怖の念を感じさせるところなどに惹かれます。
この坂本コレクション(坂本氏は元は八百屋さんだったらしい)は本当に凄くて、何度見ても飽きません。コレクションの数もさることながら学術的にも価値の高い物が多いらしいです。アカデミックな価値は見るだけでは私には分かりませんけど。

この日のBGMはこれ。彼らの音楽を聴きながら天帝とお話していたら、人間の変わらない営みを感じました。
GLAY
GLAY
B003X0G8V4


閉館間際であまりゆっくりできなかったので、次回はもう少し早い時間に行ってゆっくりしよう。
阪大生はキャンパスメンバーズの恩恵を受けられるしね。ってもう少しの間ですが。
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再建中の興福寺 中金堂
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夕暮れの興福寺。
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一段落

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修士論文の提出締め切り日でした。
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提出時に必要な自分の印鑑を忘れて、同期がタクシーを飛ばしてスーパーに行き、その場で作ってくれた印鑑を使って提出しました。
みんな、ありがとうー!
打ち上げも楽しかった。同級生が年内に結婚することも分かったし、めでたい。

今宵は心おきなく寝ようっと。
皆さま、

(遅ればせながら)あけましておめでとうございます。
昨年中は本当にお世話になり、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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