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『砂漠の女ディリー』の続編。


p. 313
遠く離れたところで立ち上がり、声を上げるのは簡単だ。見ず知らずの人が集まった部屋で、FGMの話をするのはそんなにむずかしくない。でもよく知っている人たちの前で、この話をするのは勇気が要る。そうするのが義務だと信じている人たちに、そうではないと言うのは容易ではない。FGMについて西洋で話すのは、まだ簡単だ。でも本当の戦いの場はソマリアだ。アッラーが祖国に帰らせてくれたおかげで、なにをすべきかがはっきりした。私は自分の国の人たちに、この問題を話さなければならない。みんなが聞いてくれ、理解してくれるような言い方で。
じっさいにソマリアに帰ってみて、人々の意識を変えるのがどんなにむずかしかはよくわかった。でも同時に、希望ももてた。わたしはソマリアを愛している。いまこの瞬間に、どこにいたいかときかれたら、もちろんソマリアとこたえるだろう。大好きなアフリカの歌をうたいながら。
「♪♪ただいまアフリカ! 元気だった? わたしは元気。あなたもそうだといいけどな?」


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女盗賊プーラン〈上巻〉
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Waris Dirie Foundation
http://www.waris-dirie-foundation.com/en/

初めて読んだFGM (Female Genital Mutilation, 女性器切除)に関する本。
ソマリア出身の国際的モデルで国連特別大使でもある、ワリス・ディリーの壮絶な半生を描いています。
5歳でFGMを受けたときの体験がつづられている箇所を読んだときは、ページをめくる手が震え涙が止まりませんでした。このようなことが、今でも文化・伝統・宗教儀式等の名のもとで行われていることに、ただただショックを受けました。そして、FGMを根絶するために自らのそのつらい体験を話す決心をしたワリスの強さに心を打たれました。

p. 328より引用
私の目標は、アフリカの女性を救うことである。わたしは女性たちにもっと強くなってほしい。弱くなってほしくないのである。FGMは、女性を肉体的にも、精神的にも弱くしてしまう。アフリカをささえているのは女性である。私の育った社会では、ほとんどの仕事は女性がこなしている。こどものときに体の一部を切り取られ、残りの人生を弱った体ですごさなくてもよくなったら、アフリカの女性はどんなにのびのびと、いろいろなことができるようになるだろう。


4794209207 砂漠の女ディリー
Waris Dirie 武者 圭子
草思社 1999-10

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表紙の写真は、イタリア版マリ・クレール (1997)に使用されたものだそうです。

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