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情熱
世界中で一番熱い色
それが炎の色
人々を興奮の渦の中に引きずり込むあの闘牛の赤でさえも
オレンジ色の炎の前では冷たく沈むのだ。
情熱、情熱
そして狂気の舞
なぜだろう
私は私の中の炎を恥じている。
疑いというひしゃくの中には、
慣れという液体状の冷笑がたっぷり入っていて
私はそれを心の炎に注ぎ、なんにもなかったかのように
クールに沈黙をきめこむ。
私の中の内なる炎、
せめてキャンバスの上では永遠に
自滅へ導く冷たい水難から
逃れてはくれまいか?
Data
Serial #: 0157
Title: Passion 情熱
Size:
Type: Oil Painting
Date: 2006 November
Status:
Price:
ご案内
昨年来の個展からほぼ1年経ちました。
しばしの放浪の後、やっとバンクーバー(カナダ)に落ち着き、今回久しぶりに里帰りしての日本での2回目の個展です。
油絵約40点、石ころアート約80点を展示します。
是非ご高覧いただきますよう、ご案内申し上げます。
期間: 2006年11月28日(火)~12月9日(土)
午前10時~午後5時 (最終日4時) 12月4日(月) 休館
場所: GALLERY & CAFE E. R. I. 奈良県生駒市西松ヶ丘10-13 松ヶ丘コーポ1F (みどりの屋根のマンション)
050-5005-1223
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Data
Serial #: 0083
Title: Looking Up 見上げて
Size:
Type: Oil on Canvas
Date: 2005 November
Status: Sold
Price: 80,000 JPY
Looking Up
雨に打たれてみたくて、
人ごみの中、
傘を下ろしてみた。
そんな簡単なgestureだけで
普段の常識が超えられて
そんな簡単なactionだけで
「変なひと」になれて
今の世の中ってすてきだ。
すれ違う人々の携帯のstoryを飾るのは、この私。
「今日突然雨の中、傘おろして天を仰いだ変な人がいたよ。いかれポンチだね。」なんて…。
簡単に言葉をつづり、
つながってるつもりのみんな。
わたしのことつづって、今少し、
そのillusionを確かめればよい。
すべてが、透明で哀しく、
雨と涙が混ざってわたしの頬を濡らした、
やけに鮮やかな傘の多かったあの夕方…。
私はあなたを一度捨てることで、
もう一度あなたと歩くことを決めた。

Data
Serial #: 0067
Title: Orange Dance オレンジ色のダンス
Size:
Type:
Date: 2005 October
Status:
Price:
オレンジ色のダンス
人には誰だって、我を忘れて今を生きる瞬間がある。
体も心も、存在自体が羽のように軽くなり、
時間から開放される瞬間、
人は生きていることすら忘れて、
命を燃やす。
踊る、踊る。輪になっておどる。
笑う、笑う。はじけるようにわらう。
溶ける、溶ける。人と人を隔てているバリアが溶ける。
そして、みんな、ひとつになる。
そして、みんな、思い出す。
ずっと前からひとつだったこと。
ひとりぼっちでいたことなんか、実は一瞬たりともなかったことを。
踊れ、踊れ。
太古のリズムに合わせて。
溶かせ、溶かせ。
すべての悲しみと無関心を。
溶かして、溶かして、溶かすうちに
絹のように滑らかな喜びと
体を突き抜けてくるワクワクするようなリズムが
やがてあなたを満たすだろう。
そして
いつかあなたは
たったひとつしかない笑顔で
周りを明るく照らし、
再び美しい世界を見出すのだ。

Data
Serial #: 0066
Title: Passing By 通りすがりの他人のように
Size:
Type: Oil on Canvas
Date: 2005
Status:
Price:
通りすがりの他人のように
人は、なぜすれ違うの?
男と女。
老人と若者。
親と子供。
昨日は愛しあった二人が、
今日はまるで仮面をかぶったように
見知らぬ人になる。
昨日一緒になべをつついた親子が、
今日は氷のような言葉を
互いの喉に突きつける。
敵同士のように変わり果てて。
わからないこと、
わかってもらえないことが、
今まで生きてきた中で
一番多かったのは、
台湾で暮らしたこの一年。
わかりあえない哀しみの中で
同じ空気を吸い、
同じ光を分け合い
きらめくこの宇宙の一部として
いつか溶け合う人々を描きたくて、
この絵を描いた。
冷め切った諦めと愚かな誤解
頑なな怒りばかりの
悲しい関係を
何とかしたいやるせなさの中
描かずにはいられなかった一枚が
この絵。

Data
Serial #: 0065
Title: Dance 人とカニと貝のダンス
Size:
Type: Oil on Canvas
Date: 2005
Status:
Price:
人とカニと貝のダンス
私が台湾に来て、一番びっくりしたのは、この土地に住む人々の賑やかさ、そして、生きることを楽しむ、腹の奥底から湧き出てくる活力… 。
家でひとり、本の中のファンタジーの世界へ入り込み、シンとした夜中にこじんまりと月を見上げるのが好きな黒い猫。
そんな私も、暖かく、やかましく、人をほぉっておかない台南の人々に囲まれて暮らすうち、少しづつ、自分の周りに散りばめられた、 悲しいくらいありふれた、でもせつないくらい美しい、日常生活の奇跡に気付かせてもらった。
そして、ある日、突然、心の中から誰かが尋ねる声がした。
「水と土と人間がもう一度、共に歌って踊れる日が、来るとすれば、それはいつ?」
今だ!と私は叫んだ。
「その絵を描いてよ」とカニが頼んだ。
「僕らも歌おう‥」と貝達が水源のほとりでささやいた。
だから、この絵が生まれた。出絵中、ずっとこの世界の美しさとまばゆい色達の笑いさざめきが聞こえていた。
要するに、この絵は、台南で私に触れたEnergy のすべてが結集して、私の創造力に注入された瞬間、生まれた作品なのだ。 だから、台南の人々と供にあって、やっと完全になる。
台南の燃えるような熱気の中でしか、生まれようがなかったこの絵、描き終わった今でさえも、台湾の人々から、 爆発的な情熱と喜びを受信し続けている。

Data
Serial #: 0051
Title: Hyoutan Festival 玄徳園
Size:
Type: Oil on Canvas
Date: 2005
Status:
Price:
玄徳園
私の恋人の父親の庭は、塩水の町では名物のひとつと見なされているくらい、創造力と美しさに溢れている。彼らの友達や、 人から聞いて尋ねてきた人々が入れ替り立ち替り訪れ、いつもにぎやかな笑い声と活気にあふれているのが彼の庭、玄徳園。花々と木々は、 様々な表情を思い思いに演出して見る人々の五感を楽しませている。家族そろっての写真撮影に、愛犬のマルチーズ、 エンジェルまで駆りだされる。ポーズを決めて得意顔の真っ白なエンジェルと緑の庭、人々の笑い声、花々の香り、 そして海の奏でるやわらかなバックグラウンドミュージック。
そんな昼間の玄徳庭ももちろん素敵だ。でも、私が一番好きな玄徳庭の瞬間は夜になってあたりが真っ暗にならないとやってこない。
庭の持ち主がポンッとスイッチを押すと、彼が作ったひょうたんの棚にアレンジされたクリスマスライトにいっせいに光がともる。
そして昼間のにぎやかな雰囲気とは似てもつかぬ幻想的な世界が一瞬にして目の前に広がる。昼間のひょうたんたちは、
乾燥した淡い緑色を優しく揺らして、庭の緑の中に溶け込んでいたけれども、花々が寝静まった後の庭でスポットライトを浴びるのは、
まさにこのひょうたんたちだ。柔らかな光の中にまるまると浮かび上がるひょうたんたちには何とも言えぬ愛嬌がある。でも、
光るひょうたんたちをさらに引き立てているのは、何といっても壁に立てかけられた大きな赤い二つの車輪だろう。その車輪がどこから来て、
なぜそこにあるのか、私は一度も聞いたことがないし、聞こうとも思わなかった。
それほどしっくりと赤い車輪と緑のひょうたんはマッチしているからだ。まるでさんご礁の中に住む魚とさんごのように、
互いを必要としながら共存する両者。その絶妙な取り合わせに私はうっとりと目を奪われる。そして、
こんな不思議な美を作り上げた庭の持ち主の創造力と、庭を常に絶好な状態に保っておくために彼が日々費やしている時間と労力を讃えて、
この絵を描いた。